とげまる

哀れなるものたちのとげまるのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

なかなか実験的な新しさを感じた映画だった🎥
それだけに評価が難しい気もするけど、ちゃんと面白かったとは思う!それ以上にヨルゴス・ランティモス監督の世界観がとても好きだった!

赤ちゃんの脳を移植されて蘇ったベラが、親代わりの天才外科医ゴッドの元から飛び立ち、世界を知り成長していくという物語。まさに可愛い子には旅をさせよな内容だった。

ワクワク感を煽る色鮮やかな広い世界観やかわいい服装、これからどうやって未知の体験をさせてくれるのかな〜と期待していたから、思いのほか現実的だし、こぢんまりとしたシーンの切り取り方で、先細りしていくような展開に収束していってそこは正直言うと拍子抜けだったかなぁ。
登場人物たちに焦点を当てるためかズームしたようなシーンが多くて、もっと引きでの風景が観たかった!

R-18というだけあってエログロはどうかと期待していたけど、そのシーンに必要なオブジェクトとして描かれているだけというか淡白なもので、ほぉ〜んって感想にとどまる程度だった。
さすがに娼婦として働き出したダイジェストセックスシーンでの野性味溢れたおっさんには笑ったけど🤣

ラストは普通の女性と成長したベラだけど、個人的な評価としては普通の映画に成り下がってしまった感も拭えない…💦

マイナスの面ばかり書いちゃったけど、ちゃんと面白かったし、女性の解放や人間としての成長という物語を高水準で描いた最高な新しい映画であることは確か!また観直したいし、みんなであれこれ語り合いたい!
とげまる

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