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哀れなるものたちのRのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公ベラの子供から大人になる過程を周りの男たちと一緒に見守るようなそんな映画。ただベラの見た目は最初から大人なので、美しい主演女優や映像や衣装に惑わされずに観ないことには結構キツイ。

閉じ込められていた家から出て自己(自由意志、なのかな?)を確立していく過程を描いてるんだとは思うけど(ともすればロードムービーのようにも観える)、性描写があまりにも多くて、それが無くとも自己の確立くらいできますが?とちょっと不愉快になったのも事実。
本を読む楽しみを覚えたベラの本がダンカンに投げ捨てられると、横からそっと別の本を差し出すご婦人のシーンが好きだった。その時の空の色がピンクと青のあわいで、物語の最初のモノトーンからここまできたんだなぁと少し感心したりもした。
ただ二人組の片方、ハリーさんはベラが精神的には幼い子供だとわかっているのに現実を見せるところがちょっと嗜虐心チラ見えしてるよね。信じてたのに所詮男か……って思っちゃった。

ティムバートンのフランケンウィニーとかアダムスファミリーのウェンズデー的なゴシック感に、セシリーっぽい衣装がとても可愛いと思う。

総評としては結構好きでした。
そしてやっぱり性描写はあんなにいらない。
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