ミミオ

哀れなるものたちのミミオのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.8
バクスター博士は監督自身なのかな。自らが生み出したモンスター(作品)を完成させようとして、自律し始めたら好きに冒険させて。
よく作家が言う、キャラクターが勝手に動き出すというやつ…

博士、ベラに愛と思い入れが過ぎるのに、客観であり続けようとする込み入ったパーソナリティ。そして結局ベラの奔放に任せすぎなのを、こう読むと個人的に少し合点がいったのです。

人が親から巣立って、自らの体験から行動規範を身につけて1人のオトナになるお話であり、ある種の男性的なものが蹂躙されるお話であり、社会通念に一石を投じるものであり、観客を性的に興奮させないエロス映画であり…なんとも不思議で観終わってしばらく経ちますがレビューにまとまらない…
この監督作はヨーロッパ映画の知識階層向けスノビズムをお洒落に上手く観せてくれちゃうんで、こっちが試されてる気がするのよね…

そしてエマさん、ゾンビランドの頃から大好きですが、なんだか手の届かない女優になってしもうた…
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