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哀れなるものたちのEIRのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ものすごい映像美だった。リアルな描写と絵画みたいな平面的な組み合わせが空想めいてて奇妙な世界観に痺れる。
身籠ったまま自殺した女性にその胎児の脳を移植して身体は大人のまま赤ん坊から成長し直す話。科学の発達で倫理置いてけぼりなの頭痛くなるな。人間とは?愛とは?自由とは?みたいな哲学を混ぜて抽出した原液みたいな何ともいえない作品。人にオススメはできないかな。
ベラが外の世界で出会った人や本の影響でとんでもなく情緒が成長していくのよかった。知ることは強さだし優しさなんだろうか。熱烈ジャンプの描写多すぎて辛かったんだが、大事なのは搾取されないことじゃなくて自分が選ぶことなのかな。将軍のラスト普通に驚いた。絶望でも希望でもなくこの世界に染まった諦観というか、これでいいのか問いかけられる複雑な終わり方。
ずっと不協和音が聞こえて頭に残る。本当にタイトル通りだよ全く。
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