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哀れなるものたちのOKkynのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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賛否両論映画、わたし「女王陛下のお気に入り」は怖っという感想しか持てなかったし「ロブスター」も好きではないので、きっとこの映画もダメ派だと思ってたけど、あら意外、いけるクチでした。

最初の音楽、部屋で皿のなにかを食べてるんだか持ち上げてるんだかの音楽にやられた。ゆがんでいるんだけど壮大で、カチッとしてるけど、生あったかい。音作りと音楽がめちゃ好みだった。だからなのか、お話とか、主張らしきものとかあんまり考えなくてよくて、ただただ特殊で、ごてごてして、装飾過剰で、ありそうでなさそうでなさそうでありそうな奇妙奇天烈な世界を傍観してた。飛行船がとんでるリスボンいって、吐くほどエッグタルト食べたい、いや、食べたくない。そんな気持ちとともに。

映画の音楽ってできあがった映像に対して音をつけるものだと思っていたけど、これはどうやら違ったらしく、撮影現場でも音楽を流して、それにあわせて役者が体を動かしていたという。なるほど、だからなのかな、空間として音が成立してるのか。ケンブリッジ大出身、Jerskin Fendrix.なんて読むのか、ジャースキン・フェンドリックスラというらしい。
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