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哀れなるものたちのIKのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.7
こんなに視認性が低いクレジットとエンドロールは初めて見た。スマホで観たら全然読めねぇんじゃないかコレ。オシャレだけど。

雰囲気が独特過ぎる上、エロもグロもたっぷり盛り込まれているので、万人向けとは言いにくい。
そんなアクも偏見も圧力も強い世界を、死から蘇ったベラが己の好奇心と欲望を武器に突き進み、様々な喜怒哀楽を経て深化する様はある種の爽快感がある。

また白黒のロンドンを出た直後の世界がカラフルでギラギラしてたり、知性を深めていくパリは一転して落ち着いた色合いになったりと、世界のカラフルさや雰囲気を大きく変わる事で、ベラが受ける刺激の強さや知性の深化っぷりを視覚で体感できるのが面白い。そして最後に辿り着く場所とそこの雰囲気で、彼女が到達した境地も感じられる。
あとパリの場面は、一部の人にとっては気に食わない内容だろうなぁと思ったり思わなかったり。

で、ラストのアレはハッピーエンドって事でいいの?
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