きゃろりんご

哀れなるものたちのきゃろりんごのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.9
これは、まさに「映画」だなと。映画館で観るべき作品。グロさ的なところだけを求める人には物足りないと思うけれど、少なくともミッドサマーを観る勇気を持てない私にとっては、「うわー」という気持ちを持たずに映画そのものを楽しめて、見た目の衝撃のせいでストーリー軸から脳が離れるということがなく、とても良かった。性的表現も、賛否両論はあるだろうけれど、性被害とは異なるもので嫌悪感のあるものではなかったので、作品の中身として受け入れられる範囲だったし、むしろ作品としては、あれくらいの描写は必要だったと思う。英語がペラペラなわけではないので、エマストーンの成長していく様すべてを受け取れたわけではないけれど、それでも圧巻の演技。似て非なる作品すら生み出せないのではと思うほど、唯一無二。女王陛下のお気に入りでも思ったけれど、音楽の使い方が本当に素敵。