TakuYamamoto

哀れなるものたちのTakuYamamotoのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
24-38-6
吉祥寺オデヲン
エマ・ストーンの演技が圧巻なのは云うに及ばず、兎に角美術が物凄くて眩暈がする。19世紀の設定の筈なのに、謎の飛行船やモノレールが空を走り、バベルの塔のごときアレクサンドリアの城塞が聳える極彩色の異空間は、ベラの目をとおした世界の表現か。前半のモノクロは、ユニバーサルのフランケンシュタインオマージュともとれるし、旅立ちからのカラーパートは徐々に色付いていくベラの世界の現れかもしれない。調子外れの音楽も凄く良い。どえらい傑作。
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