ほろでぃん

哀れなるものたちのほろでぃんのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

「ボーはおそれている」に続き、きしょい系の怪奇映画2発目。ただしこちらは、「ボー」とは違い単純明快なストーリー。

私を含めFilmarksにたくさん生息しているであろう、凡庸に異常な中高生時代を過ごしサブカルクソ男になった人なら、カラダだけ大人になった女児の無邪気なエロ道中といった妄想をしたことはあろう。
イカれた実験を繰り返して死者蘇生もしちゃう天才医師とか脳移植とかも厨二病患者御用達だ。

本作の筋書きはかなりシンプルに寓話的で、映像のタッチにもドギツくフィルターをかけすぎたような子供っぽさがある。

しかしそこに脳を引っ掻かれるような音楽と一流役者の演技力の暴力が炸裂することで、見事に作品として成立している。この映画自体が中坊の感性と大人の技術がミックスされたベラ・バクスターのようだ。

コドモオトナのエロ道中という妄想は目新しいものではないが、一切妥協がないフルスイングを見せられると流石にビビった。

なお、スケベ目線で言うと、5年くらい前に撮って欲しかった作品である。エマストーンがもうちょっと若い時・・・
ほろでぃん

ほろでぃん