哀れなるものたちのいずみのネタバレレビュー・内容・結末

ベラの成長を描くためか監督の趣味からか性描写の比重がかなり大きかったものの、無理やり感はなく濡れ場を親心的な気持ちで眺める不思議な映画体験だった。ベラの成長過程が自然かつ丁寧で、難しい役を演じきったエマ・ストーンの役者魂には脱帽。最終的にベラが博士と同じ道を選んだのは偶然か必然か、「子は親に似る」とはまさにこのこと。終盤ベラのマックスへのキスに愛情を感じて、そこで改めてベラの成長に感動。将軍パート辺りから急ぎ足な感じもしたが、ベラは既に大人になりつつあったし尺的にもちょうど良かったのかも。やぎ将軍大好き。セットも衣装も独特でスチームパンクじみた壮大なsfの世界づくりが素敵すぎた。青提灯袖黄色ショートパンツ謎サングラスの衣装が1番のお気に入り。ジリジリ寄っていくズームと魚眼面白かった。音楽もよかった。オープニングとラストシーンで部分的に写った装飾も綺麗で、細部へのこだわりに感動した。パパデフォーもスケベハルクも最高。