このレビューはネタバレを含みます
痛快な作品。
籠の中の鳥であった時代から、知を身につけ、社会を知り、経済的に自立して、個を取り戻していく過程。まさにフェミニズムの現代史が描かれている！
女性解放を常に妨害してきたのはいったい誰だい？知性を磨かずとも、社会が創り上げただけの“見せかけの優位性”で生きてきた男たちの未熟さ。それ故の妬み嫉み。
男性優位社会の抑圧により自ら命を絶った母親の復讐とも思えるラストは、これまで苦しい思いをしてきた全時代の女性たちへの追悼であるし、“常識”に抗い、女性の権利向上を勝ち取ってきたアクティビストたちへのオマージュのようにも感じられた。
暴力に支配された男の脳なんて山羊の脳ミソの方がマシ！山羊として成長しなさい！！
