リコッティ

哀れなるものたちのリコッティのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
かなり綺麗な映像だけど、
終始惨いことが行われていくのでそのギャップに脳がついて行かない。
かなり情報量が多い作品。

女性性をアイロニカルに描いており、
(同時に男性性も)
管理下に置かれる女性(ベラ)→知識を得て自立→自立の先にベラが選んだ選択は…
と言う流れ?

不協和音のような音楽が印象的…
加えて、差し込みのタイミングが絶妙だった!

衣装も中世ヨーロッパ風かと思いきや…
ショートパンツの合わせやゴム製らしきレインコートなど、現代らしい着こなしや素材感をうまく織り交ぜていて斬新だった。
見ていて飽きない楽しいスタイリング。
個人的にはベラがフランス編の淡い黄色のレインコート姿が印象に残っている。

衣装・音楽・美術あらゆる面のクオリティの高さが映画の魅力を底上げしていた。

前半のモノクロの演出はビジュアルは綺麗だが、意図が分かりやす過ぎてもう一捻り欲しかった。
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