Marsha

哀れなるものたちのMarshaのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

スッキリする終わり方だったけど、頭が痛くなった。
黒板をずっと爪で引っ掻いているような不安というか、不快感がずっとある反面、楽しくて面白いシーンもあるという不思議な映画。
これ、朝イチじゃなくて夜観た方が良い気がする。朝イチ観に行ったら結構カップルが多くてびっくりした。

前情報なしで観に行ったので、何がR-18なんだろって思ってたら結構ガッツリとファックされてました。
ヨルゴス監督の映画は『女王陛下のお気に入り』しか観たことないけど、確かにあれも官能的だったなと。
本作の方がかなりそういうシーンは多いけど、それが苦手な人はまじでキツイかもしれない。私は官能的なシーンと芸術部分って上手く結びつけられるタイプじゃないので結構しんどかった。子どもに勉強で見せたいんだっていうおっさんのところとか特に…

ストーリーは、ベラが0の状態から100になるまで、女性としてというよりかは人として、自立して世界を知っていく姿が面白い。
そもそも本作の世界が現実に似せたファンタジーで、生まれ方が普通じゃなくても得られる感情は人間皆同じなんだなって思った。なんか難しいけど。

『ラ・ラ・ランド』や『クルエラ』の時にと思ったけど、エマ・ストーンってすごいわ。めちゃくちゃかっこいいわ。
あと衣装が全て良すぎる。

結構色んな意味で脳みそ使うストーリーなので、1回では理解しきれない部分があったり考察が必要だったりする映画だと思う。
映画館で観ることが出来てよかった。
Marsha

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