命を落としたベラが自らの胎児の脳を移植され、様々なことを学んでいく"ある意味"の成長譚。
私たちが生きている人間界に酷似した別世界で、繰り広げられる人間の本能が酷く醜く滑稽。でもきっと人間なんてこんなもんなんだろうな。ベラがその中で自分を見つけていく様は方法はどうであれ、自らもがいて掴んだという点では前世？よりよっぽど良かったのだろう。
ワクワクするような街並み、ドン底に落とされる船内から見る世界、人生が詰め込まれたような館。それらの景色を彩る様々な衣装は、とてつもなく美しい。
俳優陣の演技が物凄くて圧倒された。まさに体当たりで各キャラクターを演じ切っていた。この狂った作品がしっかりと映画になったのは、間違いなく演者たちの力でしょう。
私は正直全く好みではなかったけど、一見の価値はあると思います。
