哀れなるものたちのあべまりこのネタバレレビュー・内容・結末

前情報を何も入れずに鑑賞。

すごい！すごい！！のオンパレード。

好奇心から始まり、快楽、怒り、哀しみ、喜びを学び、そして逞しく自立していくベラから目が離せない。

いろんな感情を知った後も、ベラの基準は好きか嫌いか、興味が湧くか湧かないか。心地良いか良くないか。

とてもシンプルでだからこそ強い。

ベラに対する情報が入るごとにベラへの見方も変わっていることに気づき、
背景とか、事実とかそういう事で対峙するものの見方を変えてしまっている自分が哀れなるものなのだな、と恥ずかしくなった。

(最初は気が触れてしまった女性かと思っていて、憐れみの目線だったのが、
脳移植の話を聞いたら成長の様子を見て応援するようになり、
自立した女性になった後は賛美の目線になっていた)


視覚的にも美しく、衣装もかわいくて、
飾ってあるものも楽しく、なによりベラのまっすぐな目が美しい。
オープニングの刺繍からもううつくしい。
エンドロールでこんな美術もあったんだーとまた楽しくなり。
映画を観た！という満足度がとてもとても高い。また観たい。