オタクロス

哀れなるものたちのオタクロスのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.3
Poor thingsがこの邦題になるのかと合点。
手放しでブラボーとは言い難いが、久しぶりに人間とは?という深い作品を見た気がする。







ベラの誕生で始まり、ゴッドウィンの死で終わる…
ゴッドたちと邸内で過ごしていた序盤はモノクロで、
外の世界へ出て行ったベラの冒険が進むにつれ、カラーへと解像度が変わっていくのはなるほど。

特にリスボン〜船にいたるパートで、
ベラがダンカンとの戯れより、マーサ&ハリーと議論や読書を重ねて思考することを欲していく様が
特にベラの幼さからの脱却が見えて面白かった。


良識ある社会とは?
無知は罪なのか?
愛とは?
嫉妬とは?
結婚とは?
死とは?
人と動物の区別は如何につけられるのか?

…140分考えさせられっぱなしでした。
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