CheshireCatYK

哀れなるものたちのCheshireCatYKのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.2
2時間半どっぷり美術館の中に生きた気分!

最初大丈夫か???ってなりながら見てるベラが、どんどん知識と人間性、そして道徳や正義を身につけて魅力的な人に成長していく様子、本当に素晴らしかった👏✨✨

もっと意味不明系映画だと思ってたけど全然そんなことなかった!哲学的な面もあるけど、women empowermentに関する様々な設定やセリフをはじめとして、今の時代に響く色んなセリフが。

誰もが最後はベラの魅力と彼女を取り囲む愛に、心を奪われるはず。そしてそれを誰に教えてもらうでもなく、生きていくことで彼女自身が学び、手にしてきたものであることが素晴らしい。

Mark Raffaloこんなクズに見える俳優だっけ?!?ってくらい本当に最初から最後までクズで笑(英語のセリフでは"moron"と言われてて笑ってしまったw)にわかに信じがたかった😂ベラの読む本をぶん投げて捨てたり「君のかわいい(おそらくバカっぽい)喋り方が失われている!」と憤るさまは、大河ドラマの紫式部を取り囲む男たちが知性を持つ女を嫌うそれによく似ており、moron himselfがあの行動あの発言をするのは大層皮肉だったw

それにしても衣装もかわいいけどset designが魅惑的すぎる。。。空や船が噴く蒸気の色までデザインされてて、本当にいらないカットがなさすぎた。それだけにスラム街を写すカットは「ふぉぉっ!!!」となりダメージ大だった。。

以下ちょっとネタバレ

完全にイカれてるんだけど、ベラへの愛情で溢れたウィレムデフォーと、純粋な愛で包み込むMaxに本当に癒された🥺

あと、ベラの次の実験台の子めちゃ可愛くない?おバカで可愛い女子に結局愛おしさを感じてしまう観客を嘲笑うかのようだったけど。笑(女性の私としてはかわいいなと思う反面、どうせ男はこういう女が好きなんでしょ?という謎の嫉妬も湧き上がってきて複雑極まりない雑念ww)

フレンチブルダック欲しい………🥺❤️