シリアスな法廷劇や人間ドラマもいいけれど、たまには非日常の変わった映画も見てみたい
てか、むしろ、そっちがメインだったりするのですが・・・
というわけで、本作は私の欲求を十二分に満たしてくれる愛すべき変態？映画でした
原作はアラスター・グレイさんのベストセラー小説です
映画鑑賞後、小説も購入しました、これから読みます
映画はベラ（エマ・ストーンさん）という女性が橋の上から投身自殺するシーンから始まります
彼女は妊婦で、ゴッド（ウィレム・デフォー さん）
という天才外科医に拾われ、胎児の脳をベラに移植し、蘇えらせます
ベースは“フランケンシュタイン”なのかな、そもそもゴッドの顔がツギハギだらけで、見た目は“ブラック・ジャック”か“フランケン〜”そのものです
ウィレム・デフォーさんにキワモノ役やらせたら敵う人いないでしょう
ベラは体は大人だけれど、心は幼児で、やることなすこと子供じみていて、周りは手を焼きます
ゴッドが連れてきた友人のマックス（ラミー・ユスフさん）が彼女の世話役を頼まれ、やがて恋をして2人は婚約します
そんな折、遊び人の弁護士ダンカン（マーク・ラファロさん）に誘われて、ベラはまだ見ぬ外の世界に憧れ彼と駆け落ちしてしまいます
ハルクが女たらし役とは！！
そんな彼女が色々な経験をして、成熟していく姿を描きます
また、彼女に惑わされた男たちも滑稽に描かれます
大人なのに中身は幼児、そして徐々に大人の女性へと成長していく難しい役どころをコミカルに、シリアスに見事に演じ切ったエマ・ストーンさんが素晴らしい
エマ、アカデミー主演女優賞おめでとーーーう☆！！
ここまでやるのっ！？って、文字通り、体を張ってました
基本、男尊女卑、女性の自立を描いている、という点では「プロミシング・ヤング・ウーマン」あたりと共通点があるのかな、そもそもこの手の話が無くならないというのは悲しいことだと思います
さて、この映画のお気に入りのシーンをいくつか
まず、ゴッドが食後にグエエエエとうめき出し、ポンってシャボン玉のようなものを吐き出すところ
あれは一体なんなんだろう
ゴッドとマックスが解剖施術してる横で、ベラが別の屍体の珍々いじって遊んでるとこ
ゴッドの手術によって、胴体と首が違う奇妙な動物が庭を駆け回ってるのがシュール
話題のS◯Xシーンはコミカルで、個人的にはあまりエロさは感じませんでした
そもそもこの映画ってコメディだよね
コメディで、ファンタジー
美術のアート性も魅了されます
🌰と🐿️切除装置がおぞましい
女子割礼っていまだにアフリカや中東、アジアの一部の国々で残ってるんだよねぇ、信じられない
女性の人権なんてあったもんじゃありません
終わり方はニヤッとしました
ベラも完全に知性も備えた大人の女性へと成長しています
エンドロールまで飽きさせない
変わった映画を見たい方はぜひ！！
オヌヌメです
