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哀れなるものたちのwakoのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

感動!というわけでも、フェミニズムに特段新しい示唆があるわけでもないにも関わらず、後からじわじわ味を噛み締めてる、つまり結局とても気に入っている。てんこ盛りの大冒険なんだけど、置いていかれてないのも技なんだろうか。フィクションでしか許されないことと現実世界のリアルなテーマのバランスも、映画でしか出来ないことの一つだと思った。笑いながら、くらいがセンセーショナルなこともみんなで同意できるようになるんだろうか。

バグパイプみたいな妙な音楽も、衣装も、エンドロールの写真も、とにかくおしゃれに美しいのだけど、それがとても似合っていた。フェミニストフィルムだからと、コルセットを無くしたヴィクトリア朝時代をベースにした衣装だそう。オートクチュールが輝くのって、映画が一つあると思う。動いて永遠に残るから。
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