映画としてはそんなに面白くないが、ベラが一人の人間としてドンドン完成していくのがなんだかエモーショナルで、最後は妙に感動してしまった。
倫理を自分なりの論理で飛び越え、己が道を突き進み学んでいく様も痛快。
個人的には、ベラ本人が挫折する展開があったらもっとエモかったと思うのだが、出自のハードさを考えると、流石にそれは酷かなとも。
性描写がちょっと過剰なのだけど、覚えたての中高生みたいなもんだと眺めると、彼女が大人になる過程の一つと捉えることもできる。
まぁそれにしても、過剰かつ冗長ではあるのだけど(笑)。
美術が素晴らしく、確かにここ一年くらいの作品だと頭ひとつ抜けてる感じはあって、アカデミー受賞は納得。
特にスタッフロールの演出が好き。
