哀れなるものたちのあんずのレビュー・感想・評価

少しの哲学と繰り広げられるセックス。
衣装が可愛くてエマストーンの美しさを引き出している。
昔のヨーロッパと摩訶不思議な街並みがかけ合わさった幻想的な風景。ロンドンの邸宅のグロテスクで耽美なあれこれも印象的。
残酷で常識知らずな子供のベラが、旅の冒険の中で失敗し学びながら女性として成熟し、本当の自由を獲得していく物語。愛も涙もユーモアも絵力もある傑作。細部までこだわり抜かれた映像は、また見たいと思わせる魅力があった。