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哀れなるものたちのaiのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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とにかく美しい世界観と衣装。今までの作品に比べてヨルゴス・ランティモス監督臭薄めで観やすい作品だと感じた。

自殺した女性ベラに孕っていた胎児の脳を移植するというトンデモ設定だが、赤ん坊の脳を埋め込まれた成人女性に全くの違和感がないのはエマ・ストーンにしか演じられない役柄だったのでははないかと思わせるほどに素晴らしい。
美しい女性の内面は究極のイノセントで、男はベラを我が物にしたいと魅了されていくが、ベラに影響され変化していく彼らは滑稽で愛おしかった。

一貫した「自分は自分のもの」というメッセージ。フェミニズム映画と一言では言えない気がした。
哀れなるものとは一体誰だ?
カラーとモノクロの使い分けがどう区切られているのかは、もう一度観ないとはっきりわからなかった。

もう"熱烈ジャンプ"をしなくても満たされていると語る婦人に対してたまに手を使うと聞いた時、ベラが心底安心するシーンが好き。

2024、10本目。
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