半変人のお調子者

哀れなるものたちの半変人のお調子者のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.2
ベラが次第に成長していく姿を見事に演じ切って見せたエマ・ストーンの演技力。
皿をひたすら割る無邪気なベラ、色欲に目覚めるベラ、知識をつけ医師を志すベラ、全て同一人物のはずなのに、別人のように見える。

役者で言うと、マーク・ラファロも印象的。ここまで惨めな男見た事ないってくらいちっぽけな男。「哀れなるものたち」ってタイトルだから色んな哀れな人が出てくるけど、こいつがダントツでトップ。
ベランダの下で「ベラ〜〜」って泣いてる所とか、終盤結婚式に割り込んできた所で、ベラに「こっちを見るな!」と言う所とかもう笑いが止まらなかった。

絵本の中に飛び込んだような美術も素晴らしい。
リスボンの街並みの美しさよ…あんなキラキラした街自分も歩いてみたい…

終盤、いきなりとんでもないドクズが現れて、どうなるんだと思ってたら…オチとんでもねぇ…
いくら何でも酷すぎないかい?笑笑

映画評価基準

この映画が好きか 8
没入感 8
脚本 8
演出 8
映像 10
キャスト 10
音楽 8
余韻 9
おすすめ度 8
何度も観たくなるか 7

計84点