せ

哀れなるものたちのせのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.6
ディズニープラスでもう観れちゃうのね。

まあこんだけ話題になったんだから、と鑑賞。エマストーンはアメスパで大好きになったんだけど、あの授賞式での"うたがい"がしっかり晴れないとアジア人として複雑です。真相はどうであれ正直印象が悪くなったので。

壁を引っ掻くような音楽と映像がとても幻想的かつ狂気めいていて。熱にうなされながらの夢を見ているような、絵本を覗いてるような。
変な動物、変な空。

1950年代あたりのサスペンス映画を彷彿とさせる撮影と音楽を奏でる楽器たち。う〜ん。いいぞ。あと、時々でてくる、スコープ越しかのような撮り方も面白いですよね。

今にも止まりそうな壊れたオルゴールのような、怖さと可愛らしさが混じった音楽がどれもすごい好きです。
エンドロールのやつが1番好み。あ、でもダンスシーンのも好きだな!


セックスシーンがあまりにも多くてびっくり。女王陛下のお気に入りもまあまあだったけど、からだはってんな〜。すごいな女優。

エマストーン、だんだん人間らしくなるベラの演技わけがとてもうまいよね。特に前半のモノクロで人造人間らしい彼女を演じるのは結構難しそう〜!


【人は向上するのか?】
ベラは旅をし、仕事を見つけ、みずから収入を得るように。最後にはもうすっかり人造人間さはなくなり、賢く、所謂ふつうの"人間"のようだが....
アルフレッドはどうだろうか?
マックスに"修正"をかけられた、彼にとっての向上。その成りの果ての姿が皮肉めいていて良い。

出てくる俳優みんな有名だけどキャサリンハンターの全身タトゥーだらけのあの役はパンチがあったかな。

話自体はそんなだけど、
みんなの演技と映像はすごい良かった。

だいぶアレなシーンが多いので、
観るタイミングは慎重にね。
せ