翠

哀れなるものたちの翠のネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

アカデミー賞総ナメのイメージが強く残り、満を持して観てみた!
ものすごく暗いR18作品だと思っていたが、コメディ色が強いように思えたので観て良かった〜怖いとか残酷とかそんな気持ちなく最後まで楽しく観れました。
とにかくエマ・ストーンの演技が凄い…これに尽きる作品じゃないでしょうか。
歩き方、初めて体験することばかりの世界、好奇心、自分にとっての正しさとは。生まれたばかりの子供がいきなり闇を見てどうしようもない事にぶつかって、どう生きていこうか模索する。
世間的に良くない事もしているが、本人が良かれと思っているのだから良いのではないか…
言葉通りに全てを受ける主人公のたくましさよ。
衣装や構図、色味が絵画のようで美しい不思議な世界。
そこに子供の純粋さと大人の汚らしい欲望も含まれ、なんだか風邪ひいたときに見るような夢みたいだった。

最後の20分でガラリとストーリーが変わる。
ゴッドの元に戻ってきたベラは、そのままマックスと幸せに暮らすのかなあと思っていたら、自殺したヴィクトリアの元夫のところに行く事に。
そこからもまたトントン話が進み、将軍の足を打ちヤギの脳を移植しておしまい。
ベラは、マックスや娼婦時代に仲良くなったトワネットと穏やかな時間を過ごしてハッピーエンド…もうめちゃくちゃだよ!
だけどなんでこんなに惹かれる作品なのでしょうね。面白かった…
翠