naz林

哀れなるものたちのnaz林のネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

作品は大変好きなので星5だが、アカデミー賞受賞式での主演女優の行いがあれだったの評価を下げる。

ベラという女性が自分を獲得する話。映画を見る前のあらすじがこのぐらいの情報量だったので全然どんな話か想像できなかったが、本当にそうとしか言いようがない話だった。

体感作品の3分の1が性行シーンとなっているが、お色気シーンとしてあるというよりは、女性が自分の肉体を心から楽しむためにある描写であったので意外と見ることができた。あと結構コミカルなので。
女性は貞淑さを求められがちなので、ベラはそんなの関係ないと言わんばかりに他がどう思おうが自分が楽しいことをやっているのが伝わったので、謎の爽快感すらあった。

読書が好きなので、船のとこの話が一番好き。男に本を捨てられても、すぐに隣から新しい本を与えてくれるマダムが素敵だし、作中の男性の中ではハリーが一番好きだし。

徐々に成長して最後には真っ直ぐ背筋を伸ばして歩けるようになっているベラの姿が印象に残った。
だいぶ癖が強いがいい作品だったと思う。
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