哀れなるものたちのnatsumiのレビュー・感想・評価

すでに配信も始まっている今作を超滑り込み映画館で鑑賞。楽しめたけれど設定からして今作をエンパワメントと呼んで良いのかは自分はちょっと迷う。セックスという言葉も知らないし、もちろん同意も知らないわけで。ベラが社会の常識について無邪気に疑問を抱く様子はPKを思い出した。エマの演技がとても良くて、ベラ・バクスターがとても愛らしいキャラ。セットデザインや衣装は好きなのに、旅行中に訪れる架空の海外の都市デザインが魚眼レンズによる歪み、高彩度な色味や違和感で生成AIっぽく見えてしまったのが邪魔して入り込めず。デザイナーたちが複数の建築スタイルを混ぜて世界を作り上げたという記事を読んでプロセスを知っていたから余計に悲しい。