このレビューはネタバレを含みます
船の上の会話劇がいっとうよくて、(本ぶん投げるところ!!)ああ世界のどうしようもなさ、痛みそれ自体について考えると結局どんづまりになってしまうけど、この映画は一体どこまで行ってくれるの。。と一瞬ワクワクしたのも束の間、「哀れ」が一周し世界がまぁるいと提示されて終了。。(?)
フェミニズム映画ではないし、そもそもそう作ってないだろうけど
(誰かを教育しようとする感じが全くないのは良かった)
同時に、何かが根本的に逆転して行く感じも全くしないので(婚姻、「娼婦」の扱い、ゴッドとの結末)映像と設定が活きるそれら以上の何かを期待していた身としてはうーん。。
正しいとされるものから逸脱していくのに、ベラの中にある「正しさ」が段々収斂していくところは素晴らし!瑞々しさがすべてを薙ぎ倒してる!