ひろぽん

ボーン・スプレマシーのひろぽんのネタバレレビュー・内容・結末

ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

『ジェイソン・ボーン』2作目
CIAと決別したジェイソン・ボーンは2年が過ぎたとある日に、ベルリンで起きた事件の容疑者として浮上する。東南アジアでマリーと平穏に暮らしていたが暗殺者が現れマリーが犠牲になりCIAに復讐を誓う物語。


前作からの繋ぎが上手ですんなりストーリーに入りこむことができた。
お気に入りのマリーとどう逃げていくのかなーって楽しみにしてたのに、開始早々殺されてしまうという衝撃の展開から始まる。
序盤の殺し屋が生存確認もせず、殺したって任務完了報告をするあたり三流の殺し屋だったんだなって印象。笑

これまでただ逃げていたボーンが、マリーの死をキッカケに組織に立ち向かっていくという展開。一匹狼のボーンがCIAに追い詰められているのかと思えば、常に先を行き気づいたら追い詰めているという知的さがカッコイイ!特に、背後から気づかれずにパメラに電話するシーンがそれを物語っている。

失うものが何もなくガンガンぶつかっていく泥臭いカーアクションは見どころ。

トレッドストーン計画やボーンの断片的な記憶が明かされていくにつれ、ボーンがどういった人物だったのかという事が解明されていき物語に深みが出てる。

タイトルの「スプレマシー」の意味を調べたら「優位性、高位性があること。」が常に相手方より上回ってる描写から納得。

終盤のボーンが両親を殺した娘に、“愛するものがなぜ奪われたのかを知る必要がある”という台詞には、彼女にマリーを奪われた自分自身を投影したように感じる。


前作にも増してパワーアップしたボーンの頭脳やアクションシーンはもちろん、世界の様々な場所の美しい景色や趣のある場所を楽しめる良い作品。
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