円柱野郎

ボーン・スプレマシーの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公、ジェイソン・ボーンは気の毒だ。せっかく静かに暮らしていたのに、ああいう具合に恋人を殺されたら、行動に出るのも分かる。寝た子を起こしたCIAの黒幕が悪い。それはそれとして、この“リアル”スパイ大作戦は面白い。どんなに追われても冷静に行動し、相手の裏をかき逃亡する。色気や変装でどうにかするスパイではない、知性的な行動が格好いいね。カーチェイスではメチャメチャに走るけどw 全般に手持ちカメラっぽいフレームが、揺れて揺れてしんどい。特にアクションシーンは何がなんだかという感じもあるけど、それが臨場感に繋がっている気はする。でも目が疲れた…。
ストーリーは1作目の雰囲気を上手く継承出来ていて良かった。原作があるとはいえ、監督が変わればどうなるか分からないからねえ。ただ、ひねりが少ない分ストレートに楽しめるけど、何か物足りない気はする。あ、でもラストの方の告白シーンは良かったかも。贖罪にはならないが伝えておかなければ…、という感じがイイ。
回想シーンにクリス・クーパーがちょっとだけ出てるけど、アカデミー俳優なのにほとんど顔も分からないくらい。よく出演したなあ。でも、おかげでシリーズとしての一貫性が出来るわけで、彼は良い仕事をしましたw
円柱野郎

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