乾いた夏のシチリアでバイク事故で出会ったジャンニとニーノ。
惹かれ合いう二人の姿は異性間であるとか同性間であるとか関係なく微笑ましくて幸せで輝いてみえた。
本当に素晴らしいシチリアの風景にジャンニとニーノの美しい容姿が相まってしばし見惚れる。けれどカトリック圏の保守的人々が彼らに向ける目が想像以上に厳しく、家族という枠からはみ出した者に対するのは嫌悪よりも憎悪というべき感情で胸が塞ぐ。
実話を元にしているためラストが衝撃的でしばしぽかんとしてしまった。
40年後の現在に目を向けると少しずつでも世の中に変化はあるのだろうか。そう信じたいけれど蔓延る偏見と差別の壁はまだまだ厚い。
