みちゃまる

ブルーを笑えるその日までのみちゃまるのネタバレレビュー・内容・結末

ブルーを笑えるその日まで(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

中学生の頃って身を置く世界が狭い。学校と家くらいしかなくて、それが全ての世界。そんな世界から疎外されることが怖いし、疎外された途端に生き辛くなる。そうなってしまった時の選択肢も少なく、結果極端な考えになってしまったり…。
私も中学生の頃は部活の人間関係に躓き、他の部員から無視されたりしていた。親にも迷惑かけられず、家では普通に振る舞って図書館が唯一の居場所だったし、毎日学校爆発しないかなと願っていたような学生だった。アンとアイナを見てそんな時期を思い出して、涙が止まらなかった。
生きていればいいことあるよ、なんて本当に辛い時は響かないんだよね。そのことも知っている監督だからこそ、ただ上辺だけのハッピーエンドでは終わらない、この作品が作れたのだと思う。

生き辛さを抱えた人々に、そっと優しく寄り添ってくれるような作品。
今年ベスト級で良かった!
みちゃまる

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