かくわ

ブルーを笑えるその日までのかくわのレビュー・感想・評価

ブルーを笑えるその日まで(2022年製作の映画)
4.0
ひとりぼっちの女の子が、ひとりぼっちの女の子と出会い「夢のような夏休み」を過ごす。

幸い自分は毎日学校に通えていたので、そうでない人の気持ちを本当に理解することはできない。けど、なんだか馴染めなかった人や辛かった出来事はもちろんあったし、そんな経験もひっくるめて「なんとなるよ。大人になったよ」と過去の自分に伝えてあげたい。

若い俳優さんばかりのキャスト。皆さんの演技が素敵で、邦画界の未来は明るく感じる。

2024-076-074

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2024/04/27 松本CINEMAセレクト
アフタートーク
武田かりん監督

⚠️ネタバレあり⚠️

監督自身の不登校などの経験(コンプレックス)が詰め込まれ、そういった経験を今/昔に経験してる人に向けた作品。

主演のアン役の渡邉心結さんは、実際は超陽キャ。オーディションで、不登校とは無縁の存在の子であれば、監督とは違った視点で演じてくれると思いキャスティング。

監督としては、アイナは実際に存在している。それを見せるためにカーブミラーに写ってあるし、より見やすくするために向きを変えている。

ロケ地の学校はいくつか候補があり、校庭の真ん中にポツンとある木の存在と、万華鏡のような筒状の階段がある屋上が決め手。

大学では中高の経験を隠すために明るく振る舞って、卒業制作も明るい作品だが、本当に撮りたいものを撮った。監督は「別れ」に対しての恐怖がありそれを打ち破るような作品を次回作にしたいと考えている。
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