やむちゃ

ラ・ブームのやむちゃのレビュー・感想・評価

ラ・ブーム(1980年製作の映画)
3.4
備忘録
中学2年生の時(1982年)に鑑賞。
クラスメイトの女子と鑑賞した甘酸っぱい思い出の作品。
ボンクラ中学生でも「そういう時」はジャッキー・チェンやMr.BOO!は相応しくないとわかっていた。
梅田ピカデリーで観たと思う。
※忘れている点が多かったので、2023.6.1にU-NEXTで再鑑賞。

ソフィー・マルソーのデビュー作。
初めて観たフランス映画。
一つのエピソードが終わり切らないうちに、次の日や別の場所に切り替わったり、エンディングもセリフもないストップモーションで突然終わったりと、それまで観てきたアメリカや香港、日本の映画とかなり違った作風で、当時は戸惑った。

内容は本当になんて事ない、恋愛に憧れる13歳の女の子のお話。
ブーム(パーティー)を中心に、両親やおばあちゃん(すごくチャーミング)を巻き込みながらストーリーは進んでいく。
ほぼ同年代の日常が描かれるが、フランスと日本の違いに驚いた。普通の子達が13歳でパーティーを開き、タバコを吸う、キスをする…。
あの当時の日本では、ヤンキー以外には縁の無い世界だった。

初めてパーティーに行く服を選ぶ時、いろいろ試着するファッションショーのようなシーンが、細かなカット割りでテンポ良く描かれる。
この作品以降、テレビドラマなどでも同じようなシーンを見かけるようになった。
おそらくこれが元ネタかと思う。

パーティーでアップテンポの曲が流れる中、男の子がソフィーにヘッドフォンで「愛のファンタジー」を聴かせる…。
当時の日本の13歳には到底できない高等テクは衝撃的だった。

再鑑賞してみて感じたのは、ソフィー・マルソーはもちろんのこと、他の登場人物達も含め、何を着ていてもおしゃれ。この辺はさすがフランス。今でも通用する(と思う)。
両親の恋愛事情(浮気)もさすがフランス。

ソフィー・マルソーは、今作で日本でも有名になり、CMにも出演。
「フランスの薬師丸ひろ子」と呼ばれ、お茶の間でも大人気になった。雑誌ロードショーの人気ランキングでも長らく1位だったと思う。

主題歌「愛のファンタジー」も大ヒット、こちらもCMでも使われていたと思う。

映画のあと、映画のようなおしゃれさは微塵もない、ホワイティ梅田の喫茶店(カフェなんて無かった…)でジュースを飲んだだけでまっすぐ帰ったなぁ。
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