冒頭の球場シーン
観客の服装
場面変わって、玄関外観からガーッと庭を回って、居間に到達するセットを活用した
ダイナミックなカット
いやーーーーたまんない
公開は真珠湾攻撃の前年
野球チームの主力選手は出征し
戦地に行ってる者の家の表札のとなりには
「出征軍人の家」という札が貼られている
そんな戦時中に秀子は楽しさや助け合いを忘れず
成金ママの習い事の強制にも動じず
父が出征して母が病気の近所の子供の家事を手伝い、子供達と野球してやったりしてるのだ。
そしておじさんが監督をしている野球チーム(軍)が負け続いているので、焼き芋を差し入れ応援したりする
よくよく考えると
野球というものを比喩にした
国体教育映画なんじゃないか
戦時中に、明るさを忘れず
応援で戦いの精神的な後方支援をする事はいい事である。と。
そう見ると劇中の応援歌も中々である
「打て、勝て」
日本軍とその国民を高峰秀子が明るく励ます。と。
そう思って見ると、会話の全て演出の全てが戦時の国策教育に繋がって中々笑ってしまう
質素なおじさん家族は秀子に大賛成
ブルジョアな秀子の家族は大反対しながら、ビジネスチャンスとあれば利用する
「贅沢は敵だ」というところ
しかし最後はみんな一丸となって、どうやったって勝てないと思われる弱小チームアトラスを応援するのだ
戦中教育とよく似ているような気がする
というのは深読みすぎるのだろうか笑
しかし高峰秀子が見たい!という一心で購入、アイドル映画と舐めてかかっていたが、中々にいい言葉がたくさん出てきていい映画でした
ここまで言っていい映画でしたってなんか騙されてるようだけど笑
新たな発見もあったし
音楽もとても良い
秀子の家のシーン、みんな喋るたびに白い呼気が出て、どんだけ撮影所寒かったんだよエクソシストかと思いました