けいこ

ブラインドネスのけいこのレビュー・感想・評価

ブラインドネス(2008年製作の映画)
3.7
お、意外と低い。私は好きでした。
日伯加合作。
'二人のローマ教皇'、'シティ・オブ・ゴッド'のフェルナンド・メイレレス監督。
この2作も大好き。

キャストが面白い。
ジュリアン・ムーア、ダニー・グローヴァー、アリシー・ブラガ、木村佳乃、伊勢谷友介。

ジュリアン・ムーアを除いて、人々が次々に視力を失っていくお話。
国は原因不明で感染が広がることを恐れ、視力を失った人々を1つの施設に閉じ込めるため、とりあえず施設が無秩序のカオス。
これが結構ストレスの溜まる鬱展開で、観ていて苦しい。

唯一の視える人ジュリアン・ムーアも収容されるんだけど、全員が見えない中1人だけ見えるのは、ある意味地獄なんだなと思い知る。

街の人々も皆見えなくなっちゃって、ほぼ生きたゾンビ状態。

キリスト教では、雨は神様からの恵み…とかで、あの雨は恵みとか清めとして事を考えたらいいんだと思う。

もう1つ面白いのは、
キャスト全員の固有名詞が一切出てこない。
クレジットも'医者の妻'、'最初に失明した男'、'男の子'、とか。
視聴者側にも目が見えないことで個々が判断しづらくなる状況を理解させるためだと思う。しらんけども。

あと木村佳乃&伊勢谷友介が日本語で話すところが幾つか出るんだけれど、日本語字幕がつきまぁす。\イラネー/、とか。

ラストもなかなか苦味を効かせた終わり方で良かった。
けいこ

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