京都にある取り壊し前の架空の寮、白河寮を舞台に、最後の5日間を過ごす若者たちを描いた本作。京都大学の吉田寮をモデルに、監督の大田雄史氏が過去に上演した舞台の映画化です。
元が舞台ということもあり、限られた空間で会話劇風に進む作品ですが、5人それぞれの思いをしっかりと描いたいい青春映画でした。
モデルの吉田寮はまだ廃寮に抵抗する寮自治会と当局の裁判が続いており、寮生が廃寮を受け入れたという本作の設定はどうなんだろうと思っていましたが、監督が舞台を京都に限定したくなかったと語っている通り、実在の寮からは離れたあくまで架空の話として観られました。
やっぱり学生の割り切れない青春を描いた映画はいいですね。