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川辺の過ちのSHのレビュー・感想・評価

川辺の過ち(2023年製作の映画)
3.7
filmex23-02

1990年代の中国の田舎町。川辺で老婦人の遺体が発見され、刑事課主任のMa Zheが事件の捜査を指揮することになる。すぐに容疑者は逮捕され、警察の上層部は喜んでこの容疑者を殺人者と認定し、事件を解決済みとする。しかし更に遺体が発見され、犯行現場で目撃された女性も見つかっていない状況を受け、Ma Zheは何かがおかしいと感じ、上司の意向に反して捜査を続けるが…。16㎜フィルムで撮影され、赤茶色や色褪せた青、そして黒を多用した陰影に富む画面設計が印象的なフィルム・ノワール作品。不条理なダーク・コメディの趣もあり、二転三転する事件捜査の進展がウィットに富んだ筆致で描かれている。その一方で、それが最近の好景気以前、そして天安門事件以後の中国への社会批評にもなっているところにウェイ・シュージュンの確かな力量を感じる。今作は彼の3作目の長編作品で、前2作品に続いてカンヌ映画祭にてプレミア上映された。

あんまり馴染みないジャンルだけど、チャイニーズノワールとっても好みだった。やや難解なのもあり中盤ちょっとウトウトしたら物語は完全に見失ってしまい内容から受取れるものは多くなかったけど、凝った画作り演出それだけでも自分にとっては見る価値ありありだった
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