雨宮はな

春画先生の雨宮はなのレビュー・感想・評価

春画先生(2023年製作の映画)
3.0
興味、知識、経験、製作。
そこに偏愛と純愛がまざったら、もはやこれはひとつの春画なのでは?
この映画を観た人たちの頭の中を絵的に表現したら、どんな春画になるんだろう。

R18でも世に出せなかった作品がR15で公開決定!
無修正の春画だけでなく、男女の絡みシーンやちょっと特殊な性癖も描かれているので苦手な人は要注意。
だけど、春画を扱ったものに興味のある人なら好みは別として問題ないはず。
春画に触れて喜んでいるのは起承転結の起でほぼ終わってしまい、後からは春画ではなく「春画先生」にズバンとスポットがあたる。
そのため、春画との絡みを楽しみにしすぎると拍子抜けをくらうかも。

ヒロインちゃんの猪突猛進っぷりや大げさな様子は春画というより、昭和の少女漫画みたいでおもしろい。
ベルばらみたいなデザインにして、オノマトペを飾り文字で付けたらぴったりだと思う。

偏愛をもった変態たちによる純愛ドラマを楽しめる人にはコメディ要素が多くある。
ただ、本人たちは納得してるけど現実的にはアウトでしょ……っていうシーンがあるので、そこで没頭から抜け出しちゃう可能性は否めない。
雨宮はな

雨宮はな