良かった!映画的には凡庸で典型的な実話サクセスストーリーものだけど、"ラテン系"というアイデンティティを活かすという話が、劇中同様この映画自体にもリンクして特別なものにしている。それほどラテン系が主役の話って犯罪やカルテル関係以外だといかに少ないことか。
よく見るとポスターに書いてある「味はおなじみ。ストーリーは新鮮」というコピーが上手い。
30年も前にヒスパニック市場に向けてお菓子が開拓されても、映画では開拓されて来なかったこと、この実話が30年経ってようやく映画化されることが物語っている。(人口では1番多くなっているにも関わらず、ラテン系がハリウッド映画で1番出演率が少ないらしい)
『シャン・チー』や『エブエブ』でのアジア系の波に続いて『ブルービートル』でラテン系映画が活気づけばいいなと思った。