あきたねる

バード・ボックス バルセロナのあきたねるのレビュー・感想・評価

3.5
前作で悪役だったアレを見ることができる気が触れている側を主役にするなど、意外性もあって結構好き。カルト色が強めなところも好みで面白かった。
しかしバードボックスの設定かと言われると主人公含む預言者がチートすぎてバランスがめちゃくちゃになる。

あとロープウェイへ登る階段で普通に目隠し取って登り出したのびっくりした。どこにいるかがわからない神出鬼没の怪物が、このときだけしっかり“追われている”という認識になっているのが納得いかない。

アレ(怪物)の視点を入れたのは面白かったけど、あのカットを入れると形を保たない観測者によって変化するものではなく、一個体として見えてしまうのが気になった。終盤は一体捕まえたとか言ってたから個体なんだろうけど。

ラストに申し訳程度に鳥籠の鳥が出てくるが、作中でメインの目は犬である。ドッグトレーナーが死んだ後に手をぺろぺろしたり、アレから守るように吠えているところが健気で偉い。