なかよし

アポカリプトのなかよしのネタバレレビュー・内容・結末

アポカリプト(2006年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

狩猟民族にマヤ文明が襲い掛かり捕らわれ生贄となるが、運良く日食が主人公を助けて怒涛の逃走劇が始まる。逃走と映画の親和性を改めて感じる。さながらマッドマックスのように。
未熟で恐怖に慄く主人公が挫折や失敗を経て成長するというヒーローモノのフォーマットをしっかりなぞっている、事に気付けないくらい魅入ってしまったのも事実。だけどなんでか好きな映画ではないんだな。面白くてハラハラするけど。
「恐怖」という実態のないものに、今以上に囚われていたであろう時代。ずっとそこに着眼しながら鑑賞した。
主人公が謂れのない被害者に思えてしまって遣る瀬無い。何故復讐の相手になってしまっているんだ、不可解だ、という後半の展開と、唐突なラストの来航。更なる文明の前に戦慄が走るラストに解釈しました。
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