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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊の目のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

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ケネス版ポアロの3作目である今作。
前々作がトレインミステリー、前作がクルージングミステリーとすると今作はホラーミステリー。
思っていたよりも謎解き前のホラー要素や演出が強かった印象

前々作と前作は翻訳版を読んでいたが今作の元となった「ハロウィーンパーティ」は未読のため、ポアロの謎解きを楽しもう!と思っていた。
非現実的なシーンが出てくるたびに「この怪奇現象に見える場面さえも、ポアロが合理的で現実的な方法を導き出して暴いてくれる!」と期待をしてしまった。
確かにポアロは謎を解き明かしてくれたが個人的に釈然としない点や突きたい点があり、若干の不完全燃焼感が残った。
おそらくそういった点は全て「本当に霊はいる」または「人間の手には及ばない大きな力が働いている」ということなんだろうと思う。

前作の時にも思ったが、事件解決後に犠牲者たちの死体が運ばれるシーンが入ることによって「これは名探偵の活躍劇ではあるが、同時に悲惨な事件でもある」ということが感じられていい。

前作に引き続きパンフレットのビジュアルがとても可愛くてお気に入りです。
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