ほのか

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊のほのかのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ケネス・ブラナーのポワロシリーズの中で1番好きでした。

ハロウィン・パーティーの映画化だと思っていたのですが、あくまで原案で全く別ストーリーでした(笑)
今回ほぼオリジナルストーリーだったと思うのですが、アガサ・クリスティ、名探偵ポワロらしさを全体に感じさせながら、ケネス・ブラナーのポワロシリーズとして新しく面白い映画が出来上がっていて、アガサ・クリスティファンとしても、ミステリー好きの一映画ファンとしても楽しめました。

オチもとても好きでしたし、それを確立させているジュード・ヒルの演技もとても素晴らしかったです。これからも活躍してくれると嬉しい俳優さん。

ミステリー映画としてもちゃんと伏線があちこちに忍ばされていたし、ポワロの登場人物達から話を聞いてその心理に重点を置く捜査方法が丁寧に描写されていたのもポワロらしくて好きでした。
まさにポワロ対全ての登場人物。俳優達の演技のぶつかり合い。

スリラーとしては、IMAXで観ると劇場の色んな方向から子供の声がする演出が怖かった…。

とっても面白かったのですが、唯一、オリヴァ夫人はポワロにあんなことしない…いや、映画なんだから全く新しいキャラクターとしてありだけど、一ポワロシリーズファンとしてはあの改変はちょっと、受け入れ難かったのでスコア4.5です。
また、その改変によって映画自体は面白くなっているのが悔しい…。
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