S510

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊のS510のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

IMAX字幕版で鑑賞。原作小説は未読。グランツーリスモまでの穴埋めで観たのだが、前作同様堅実な探偵物で悪くはなかった。IMAXもヴェネチアの景色を堪能でき、独特なカメラワークを楽しめたので意外に良かった。劇的なトリックがある訳ではなく、謎解きがあっさり目なのは前作同様なので、そこには期待しない方が良いかと思う。
ミシェル・ヨーがポリコレ要素にしか感じなく、原作小説でアジア系と明言されていないならかなりのノイズになっているので、そこは非常に残念だった。
死亡フラグがあまりにも丁寧なので犠牲者は分かりやすいが、今回は舞台が幽霊屋敷でホラー色が強めだったので結構ビビらされた。少年が良いキャラをしているなと思っていたところで最後のオチだったので、そこが一番意外で面白かった。

元婚約者が本当にアリシアを愛していたり、家政婦役の方が最後まで良心的だったり、アシスタントの姉弟が幸せな未来に旅立てる反面、ポアロの友人として登場する女性作家がとても嫌な奴で、ボディガードの元警察の人にも裏切られる形になってしまったポアロが気の毒でならなかった。
前回ワトソン役的な友人が亡くなってしまったので続編は無いのかと思っていたのだが、ポアロはその都度ワトソン役が変わっていくパターンなのだろうか。
前作を鑑賞したのはキャストの方目当てだったのでポアロシリーズ自体にあまり興味はなかったのだが、いつか原作小説も読んでみたいなと思いつつ、前作の時に観ようと誓ったオリエント急行が未鑑賞なので、いい加減観ようと思う。
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