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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊のKEIのレビュー・感想・評価

3.0
オリヴァ夫人が出る「ハロウィーン・パーティー」を映画化とはなかなか渋いね、しかもティナ・フェイが演じるのか、でも『オリエント急行』も『ナイル』も「名探偵ポアロ」じゃなくて「名探偵ポアロをシェイクスピア俳優が演出・主演したら」だったしなぁ、などと期待五割不安五割で挑みました。しかも昨晩前2作品とも久々に見て。結果原作とは完全別物を楽しむ、という結論に。

心を病んだ医師とその息子が『ベルファスト』のパパと主人公だったのは良かったし、ホラーっぽい描写(音が効いていたかなかな)も楽しかったし、普通のミステリー映画というジャンルならかなり楽しめる作品。
でもね、オリヴァ夫人の改悪だけは認めない。ケネス・ブラナーのポアロが独自路線を行くなら、オリヴァ夫人というクリスティが自身を投影したキャラじゃなくて全くのオリジナルキャラにすべきかと個人的には思う。オリヴァ夫人の良さが全く無い、むしろ嫌われるキャラにみたいな扱いで残念。
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