andard

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊のandardのレビュー・感想・評価

3.4
降霊会に誘われた探偵が殺人事件に巻き込まれる話。

ケネス・ブラナーのことをいまいち信用出来ないのと、原作とデビッド・スーシェ版が好きだったのを引きずってしまい、楽しめなかった。
前作から引き続き、ケネス・ブラナーはクリスティやポワロに思い入れがあるのではなく、フォーマットを利用しているだけだと感じる。
ポワロがイタリアのベネチアなどで引退するはずがないし、頼ってくる依頼者に暴力をふるうような人物を雇うはずがないことは、読者ならわかりそうなもの。

その点で冒頭から嫌な気分にさせられる。
依頼者の件は最後に帳尻をあわせた感じにしてるけど、そういうことじゃない。
ついでに最後のドローン撮影もセンスがない。

あと狭い廊下を役者の体にカメラを固定して撮ったりして、なんだかなあと思った。

全体として、やりたい雰囲気はわかるし、上手くいってるとは思うけど、びっくり箱演出(ジャンプスケアと言うらしい)の連続で、イライラする。

と、こんな気持ちになることは見る前からわかっていたのに、たまたまちょうどいい時間にやっていたから、うっかり見てしまった自分が悪かったと反省。
andard

andard