ヨミ

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊のヨミのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

ふふっ、好きです(告白)。

こういうのに、弱い。
つーかぼくはケネス・ブラナーのポアロのシリーズが好きなんですよ。『オリエント急行殺人事件』も『ナイル殺人事件』もよかった。『ナイル』はトリックがめちゃくちゃ運任せで最高だった。爆笑しました(でも好きだよ)。
好きなモチーフでいっぱい。ハロウィンの夜にベネチアの古い孤児院に幽霊が出ると。幽霊に殺されるひとたたちと、無神論者ポアロ。
ポアロが無神論を語るところが好きだった。作家と魂について語る部分。
「魂は死んだあと……」
「無だ(Nothing)」
「何かある(Something)」
そして「私は多くの事件と、2度の戦争を見てきた」と神も神秘も否定する。
今作はなにより、ジャンプスケアが多発し、普通にホラー映画でした。ずっとびっくりしてびくってなってた。怖いよ!
ジャンプスケアばかりのホラー映画は好きくないのだけど、これはポアロが解いてくれるぞという安心感でずっと楽しめた。安全が確保されているからジェットコースターを楽しめるようなものだ。なお、ホラー映画は安全が確保されていません。
最初から不安定な構図が多用されで恐怖を演出し続けていた。直前に『VIVANT』(みてない)をめぐる構図についてのアホな話をみていたからちょっと笑ってしまった。
プラナーのポアロ、ずっと見ていたいな。もっとやってほしい。あとプロデューサーがリドスコだねえ。そう言われてみるとずっとそうな気もした。
ポアロとして生きていくと決めたポアロ、ティーカップを直すエンディングはとてもチャーミングだった。急に落ちたりしたら怖いもんな!
あ、なんか「落下運動」とか考えればよかったね。ずっと楽し〜って思ってたからしゃーなしでした。
ヨミ

ヨミ