のん

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊ののんのレビュー・感想・評価

4.0
ホラー風味のシリーズ最新作


ケネス・ブラナーがポワロを演じるシリーズ最新作は、『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』の豪華絢爛な映像によるドラマから一転、ホラー仕立ての推理劇になっている。

前作ですっかり意気消沈したポワロは探偵を引退しベニスで隠遁生活。そこにかつての旧友が現れて…。

日本では『ハローウィン・パーティ』のタイトルで邦訳が出ている原作をベースに降霊術と殺人の謎を暴く。

エブエブでの活躍が記憶に新しいミシェル・ヨーが怪しい降霊術師で出ているのが印象的。『ベルファスト』の主役の男の子も出ているので作品のファンは鑑賞して損はない。

登場人物が全員ろくでもないのだが、ほぼ全てのキャラクターにそれぞれの救いを用意してるのがケネスポワロの優しさか。ホラー要素も強めだが後味は決して悪くない。秋にちょうどよい作品だ。
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