ゆかちん

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊のゆかちんのレビュー・感想・評価

2.9
9月にデンマークのコペンハーゲンに行ったとき、バス停の側面にある広告で見かけて、「あ!映画は世界共通か…」と感じた笑。
帰国後の日本公開も見逃したので、配信で観ることに。

「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」の中では、動機や犯人や犯行の流れとかが一番腑に落ちたというのか、スッと入ってきたなぁ〜。

あと、ケネス・ブラナーが脚本・監督したベルファストに親子役で出てたジェイミー・ドーナンとジュード・ヒルが再び親子役やってたのに、お!となった。

このシリーズは旅行気分を味わえる景色や調度品などの美しさも楽しみ。
ヴェネツィアの街並みは美しい。。。



友の死と戦争を経て、探偵を引退したポアロは、ヴェネツィアで引退の日々を送っていた。
ある日、旧友から誘われ、死者の声を話すことができるという霊媒師のトリックを見破るために、子どもの亡霊が出るという謎めいた屋敷での降霊会に参加する。
しかし、そこで招待客のひとりが人間には不可能な方法で殺害される事件が発生。犯人が実在するかさえ不明な殺人事件に戸惑いながらも、真相究明に挑むポアロだったが……。




↓ネタバレあり↓

亡霊の話ということで、ホラー要素盛り込んでた!
探偵ものなので、ホラー要素はあっても現実を明らかにするわけだけど、どこかスピリチュアルな部分が本当にあるのでは…?という見せ方は興味深かった。

インチキ降霊術師のジョイス役にミシェル・ヨー。雰囲気あるし、存在感もある。
怪しげおばちゃん感もあったけど、キリッとした妖艶さも。
インチキだったけど、元戦地の看護師ということで、亡くなった人、遺された人、霊というものに、何か思うことはあったんだろうな〜という表情もあって良かった。
でも、割と最初でいなくなる。
エブリシング〜で忙しかったのかな?笑。
第一殺人はこれくらいのタイミングで起きるのでいいよね。前作はガル様魅せたいせいか長すぎた。

ジョイスの助手役の異母きょうだいの女の子の方、めちゃくちゃお人形さんみたいでびっくり!エマ・レアード。モデルもやってるのかな。すげーなぁ。

館の亡くなった娘アリシアの元恋人役にカイル・アレン。イケメンだけど誰かに似てるな。ジョセフ・ゴードン〜やヒース・レジャー系?
ミスリードな存在?完全に巻き込まれてた。でも、事件解決のヒント情報を持ってた。

ポアロのボディガード役にリッカルド・スカマルチョや!ジョン・ウィック2でジョンにホテルで殺された敵じゃーん。
イタリア男性〜って感じ。何か影のある存在感。

ポアロの旧友オリヴァ役にティナ・フェイ。
ポアロさんの友達かと思ったけど、私利私欲で繋がろうとする友達タイプやってんな、ポアロさん可哀想…。
まあ、人生をかけてる仕事のためってことなんやけど。。新作のアイデアのため、ポアロさんを巻き込んだ。結果、殺人事件が起きて過去の謎の死も判明した、みたいな。

館の主、ドレイク夫人にケリー・ライリー。
英国作品でちょくちょく見かける。
印象に残る作品も何個かある。
今回は、儚そうで狂気…!て役で、それも似合ってた。
子供に執着する母親。
昔の推理小説とかで出てきそうな設定やな。
あ、昔の推理小説か。

ベルファストに親子役で出てたジェイミー・ドーナンとジュード・ヒル。
ジェイミー・ドーナンいけめん。
今回は戦争の後遺症で精神やばいし医者としての腕も落ちてるけど愛が深くて、そのせいで…という不器用で可哀想な役やたな。。地味な役もハマってた。
息子くん可愛いし上手い。
そして、子供ほど恐ろしい。
でも、本当は自分たちの生活のためというなんとも言えない理由はあるし、深く後悔してるからこれから正しく成長するのでは、と。

家政婦さん役にカミーユ・コッタン。
彼女も巻き込まれてたんやなぁ。まさか知らずに死ぬきっかけ作ってたとかめっちゃ辛い。息子くんと共に前向きに進むようで良かったけど。


そして、ポアロさん。
前作で友達を失い、孤独を更に拗らせてる。
探偵業も辞めてしまい、ヴェネツィアで隠居生活。
旧友に連れ出され、探偵に戻るものの、その彼女には「あんたには友達はいない」と言われる始末。
なんか可哀想だなぁ〜。失うものが多いね。
まあ、確かに彼の周りには死がついてくるけど。
でも、今回をきっかけに、やはり自分は探偵だと気づき、最後は物語冒頭で邪険にしてた依頼者を招き入れ、イキイキと推理してうのは、良かったなと思った。



話はスッと引っかからず入ってよかったけど、過去に比べて豪華俳優陣の目玉みたいなのは無いのかな?
他の作品でも色々見たことある人ばかりではあったけど。


また続きあるのかな〜。
なんだかんだで楽しみ。
ゆかちん

ゆかちん